king&Princeに思うこと。

最近の騒動で皆様妄想を真実の様に語っておられるので
あぁ、それアリなのか。では私も、と思い文章にしてみようと思った。
まず事務所のせいだ、SMAPの時と一緒だ。というのを沢山見た。

一番最初に私が思ったのは
私が好きな人(たち)は先輩や後輩や仲間が理不尽な仕打ちや
本人の意思を無視した処遇や
パワハラを受けているのを黙って見ているような人(たち)ではない、という事だった。
リアルタイムで知る事が出来たかどうかは分からないが
少なくともニュースになったタイミングでは知る訳で
上の人間に確認は出来るだろうし、一方的な内容であれば異を唱える事が出来る位置に私の好きな人(たち)は居る。

断っておくとこれも一部の暴走されている方々と同じく妄想である。
さて、妄想を続けたい。

今回のキンプリの脱退の件。
五人からのご挨拶を私は文章で読んだ。本人は納得してない、事務所に引き裂かれたという方たちを見かけたけれども、ファンだから分かるのだと皆様言っていたけれども、私はとても納得出来た。
事務所が私情込みでキンプリを潰したいのならばこんな事にはなっていないと思った。
もっと非道な手などいくらでもある。

ジャニーズはデパートみたいなものだと思っていて
元は歌と踊りでエンターテイメントをお届けする事務所だったのが、ドラマ、舞台、映画、バラエティ、モデル、漫才、Youtubeまでやっている。
まさに元は呉服屋で今は家具や化粧品や惣菜、お酒まで扱っているデパートみたいだなと思う。

平野さんの言っていた事は
世界に出るタイミングの話だと思った。
なんで挑戦させてあげなかったんだとお怒りの方も見かけたけれど
平野さんの言っている「世界」は歌と踊りを想定しているはずである。ならば事務所は出来ないと言っただろう。そして五人の中にも今じゃないと考えた人がいたはずだ。ジャニーズデパートキンプリ支店にまだそこまでの実績が無いからだ。実力はあっても。
様々な商品を売り、つまりドラマやバラエティで知名度と人気を上げ、それを本職の歌と踊りでのCDや映像の売上に繋げ少しずつ自分たちにかけられる費用を上げていく。そこで初めて信頼と実績を掴めるのだ。
そしてその信頼と実績をさらに積み重ね初めて無謀とも言える挑戦に打って出れる。
ただ平野さんはそれでは遅いと考えたのだろう。それもとても分かる。
とんでもない身体能力を持ち、野生の勘が鋭そうな平野さんのその判断はきっと正しい。
ただ五人で今その判断をするには捨てなければならないものが多すぎる。
キンプリで持っているレギュラーは勿論、個人のレギュラー、CM契約、何年も先の映画やドラマの出演契約等
すべてではないにしろ大幅に減らさざるをえない。
何年世界で挑戦するか分からないからだ。するからには期限を決めるつもりも無いだろうし、そもそも何年と決め成功すれば良いがそこで結果を出せずに日本に戻ってきても前と同じ席に座れる訳では無い。

岸さんの言っている事もとても分かる。
あれだけバラエティで愛されている岸さんである。
新規のオファーもあるだろう。
岸さんはそんなに器用ではない、と脱退のコメントで言っていた。
歌と踊りを世界に通用するレベルに持っていきたいという気持ちとバラエティを一生懸命にやろうという気持ちがどちらも膨らんで、
どちらも出来ていないように思えて自分を責めてしまったのではないか。
最初に志したのは何処だったかと考えた時に一度背負った荷物を置かないと前に進めないと考えたのならばとても腑に落ちる。

神宮寺さんの言っている事に関してファンの方もあまり暴走していないように思えるのは岩橋さんの脱退があったからだろうか。
もう一人でも脱退したら自分も辞める。
岩橋さんが抜けた時には決めていたかのような言葉だと思ったし、
詳しく知らない私でも胸が痛くなった。

私は三人のコメントが腑に落ちたのだ、とても。
だから何故ファンの皆様が悲しむだけでなくお怒りなのかが分からない。
そもそも最初に妄想したように理不尽な事がすんなりまかり通るような事務所ではないと思っている。
SMAPと一緒だ、というのも違うと思っている。
そもそもSMAPが事務所に解散させられたとは思っていない。
途中で齟齬はあっただろう。
修正は効かなかった。
そのまま解散に向かってしまった。
結果はそうだが木村さんが裏切った訳でもマネージャーであった飯島さんが謀反を起こした訳でもないと思っている。
文春でのメリーさんの叱責が発端というのも違うと思う。ましてやメリーさんが飯島さんとSMAPが気に入らなくて潰したというのも経営的に考えてもありえない。

SMAPは長く王だった。 
圧倒的な貫禄とカリスマ性を持ち、絶対的だった。
何故か解散してから、SMAPはジャニーズ内で仲間はずれにされていた、カウントダウンも出られなかったという意見を見たけれどそんな事はない。
出る必要がなかっただけだ。紅白から急いでカウントダウンに向かうなど王様のする事ではない。(当然だが嵐を馬鹿にはしていない)

当時SMAPとそれ以外という価値観は確実に存在していた。

嵐の売上が急速に伸びてきた時、SMAPは、飯島さんは何を思ったか。
私は「安堵」だと思う。
それまでSMAPを筆頭にTOKIO、KinKi、V6の売上でジャニーズ事務所は若手を育てたのだ。
嵐が様々な記録を作っていってくれる事は決して腹立たしい事ではなかったはずだ。
これで自由度が増す。今まではリスクが高いと断っていた仕事も本人の希望によって受けられるのではないか。
そう考えはしなかったか。
そしてそれならばジャニーズに迷惑がかからないように別会社というのはどうだ、独立が世間から見てイメージが悪ければ委託でも良いとなるのは自然だ、私の妄想では。

委託先も了承した。けれど木村さんが違和感を持つ。事務所には、ジャニーさんにはちゃんと話が通っているのか、と。
私が飯島さんなら委託先、独立した先の受皿をきちんと作るのが先であり、報告はある程度根回しが済んでからだ。
逆では仕事が滞ってしまう可能性がある。
しかし木村さんは事務所に理解してもらうのが先だ。それでは仁義が通らない。後ろ足で砂をかけて出ていく様な真似は出来ない。という意見だったとしたら。

私は中居さんの「誰も悪くない」という言葉を信じている。
そして草彅さんの、実際言ったかどうかは不明だが
「木村くんを孤立させるつもりなんてなかった」という報道も都合よく信じているのだ。

中途半端な報道が出てしまったせいでさらにすれ違い、修正出来ないところまで来てしまった。
結果それぞれが結論を出した。
中居さんが時間が経ってから独立したのは勝手に、
俺達があの時やろうとしていたのはこんなに簡単な意味だったんだよ、これからは少しのんびりやろうかっていう位の意味だったんだよ
というメッセージだと思っている。
テレビからハンドサインを受けとるよりは楽しい妄想だと思っている。